観音霊籤 第18番(上籤)

「金の烏(太陽)は西に沈み、玉の兎(月)が東に昇る」――第18番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

金烏西墜兔東臨

日夜循環恒古今

僧道得之無不利

工商農士各開心

現代語訳(本サイト訳):

金の烏(太陽)は西に沈み、玉の兎(月)が東に昇る
昼と夜はめぐり、昔も今も変わらない
僧や道士が引けば、何でもうまくいき
職人も商人も農民も士も、それぞれに心楽しい
籤番号等級宮典故
第18番上籤卯宮曹国舅、仙人となる(曹國舅為仙)

典故の解説:曹国舅は宋の皇后の弟でしたが、一族の悪行を恥じて財を捨て、八仙の一人になったと伝えられます。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「金烏西墜兔東昇,日夜循環至古今,僧道得知無不利,士農工商各從心」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦陰陽消長之象。凡事遂意之兆也。陰陽が満ち欠けする象。何ごとも思いどおりになる兆し。
解曰心中無事。所作有功。如弓上箭。一發當空。心に憂いはなく、することには成果がある。弓につがえた矢のように、放てば空高く飛ぶ。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい安穏やか
自分自身吉吉
金運順順調
取引・商売成成る
結婚合合う
妊娠・出産男男の子
旅先・離れている人至戻ってくる
田畑・養蚕早種早めに植える
家畜欠利利が少ない
人探し至来る・戻る
訴訟有理理はこちらにある
引っ越し吉吉
失せ物遲見遅れて見つかる
お墓大吉大吉

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

日と月が休まずめぐるように、どの仕事の人も順調で、取り組んだことに成果が出ます。

ヒント:リズムに合わせて動きましょう。弦に矢をつがえておき、時が来たら放つことです。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第17番 次の籤:第19番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第18番のよくある質問

観音霊籤の第18番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は上籤で、卯宮に属し、典故は「曹国舅、仙人となる」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第18番には何と書いてありますか?

原文は 「金烏西墜兔東臨,日夜循環恒古今,僧道得之無不利,工商農士各開心」。現代語訳すると「金の烏(太陽)は西に沈み、玉の兎(月)が東に昇る。昼と夜はめぐり、昔も今も変わらない。僧や道士が引けば、何でもうまくいき。職人も商人も農民も士も、それぞれに心楽しい」となります。

観音霊籤の第18番はどういう意味ですか?

日と月が休まずめぐるように、どの仕事の人も順調で、取り組んだことに成果が出ます。ヒント:リズムに合わせて動きましょう。弦に矢をつがえておき、時が来たら放つことです。