観音霊籤 第17番(中籤)
「つまらぬ噂や是非に耳を貸すな」――第17番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。
籤詩の原文
莫聽閑言與是非
晨昏只好念阿彌
若將妄語為真實
畫餅如何療得飢
現代語訳(本サイト訳):
つまらぬ噂や是非に耳を貸すな
朝な夕な、ただ阿弥陀を念じていればよい
でたらめな話を本当だと思い込めば
絵に描いた餅で、どうして飢えが満たせよう
| 籤番号 | 等級 | 宮 | 典故 |
|---|---|---|---|
| 第17番 | 中籤(下籤とする版もある) | 卯宮 | 梅の話で渇きを止める(話梅止渴) |
典故の解説:行軍中に水がなく兵が渇いたとき、曹操が「この先に梅林がある」と言うと、兵は口に唾がわいて進み続けたといいます。想像だけの慰めを表す話です。
もう一つの版
観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「莫聽閑言說是非,晨昏只好念阿彌,若將狂話為真實,書餅如何止得饑」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。
- 「将」の字は、もとは獎の字。
詩意と解曰
詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。
| 項目 | 原文 | 現代語訳 |
|---|---|---|
| 詩意 | 此卦書餅充饑之象。諸事多虛少實也。 | 絵に描いた餅で飢えをしのぐ象。何ごとも虚が多く実が少ない。 |
| 解曰 | 心中不定,枉看經文。恰似畫餅,食也難吞。 | 心が定まらないまま、いたずらに経文を読む。まるで絵に描いた餅、食べようにも飲み込めない。 |
聖意(問いごとの答え)
聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。
| 尋ねたこと | 原文 | 意味 |
|---|---|---|
| 家庭・住まい | 祈福 | 福を祈る |
| 自分自身 | 順利 | 順調 |
| 金運 | 順利 | 順調 |
| 取引・商売 | 順利 | 順調 |
| 結婚 | 阻 | 妨げがある |
| 妊娠・出産 | 安 | 無事 |
| 旅先・離れている人 | 遲 | 遅い |
| 田畑・養蚕 | 宜早種 | 早めに植える |
| 家畜 | 不利 | 不利 |
| 人探し | 見 | 見つかる |
| 訴訟 | 和 | 和解する |
| 引っ越し | 守舊 | 現状を守る |
| 失せ物 | 不見 | 見つからない |
| お墓 | 吉 | 吉 |
聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。
読み解き
噂や是非に耳を貸さないこと。根拠のない話を真に受けるのは、絵に描いた餅で飢えをしのぐようなもので、お腹は満たされません。
ヒント:大事なことは確かめてから信じましょう。空言に振り回されないように。
これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。
台湾の廟での観音籤の引き方
- 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
- 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
- もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
- 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。
よくある誤解
下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。
下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。
同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。
習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。
おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
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観音霊籤 第17番のよくある質問
観音霊籤の第17番は吉ですか、凶ですか?
籤紙の等級は中籤(下籤とする版もある)で、卯宮に属し、典故は「梅の話で渇きを止める」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。
観音霊籤の第17番には何と書いてありますか?
原文は 「莫聽閑言與是非,晨昏只好念阿彌,若將妄語為真實,畫餅如何療得飢」。現代語訳すると「つまらぬ噂や是非に耳を貸すな。朝な夕な、ただ阿弥陀を念じていればよい。でたらめな話を本当だと思い込めば。絵に描いた餅で、どうして飢えが満たせよう」となります。
観音霊籤の第17番はどういう意味ですか?
噂や是非に耳を貸さないこと。根拠のない話を真に受けるのは、絵に描いた餅で飢えをしのぐようなもので、お腹は満たされません。ヒント:大事なことは確かめてから信じましょう。空言に振り回されないように。