生まれつき外へ出る命式か:海外運は駅馬だけでは決まらない

引っ越しや海外と聞いて、まず思い浮かぶのは駅馬でしょう。けれども駅馬はシグナルの一つにすぎません。本サイトでは命式の三つの「動きの象」を見ます。駅馬、四馬地、そして年・月・日柱のあいだの冲です。三つとも「じっとしていられない」ことを表しますが、出どころが違います。駅馬の出し方と意味は駅馬のページにあり、ここでは命式全体の中に置き直して見ていきます。

一、四柱に自分の駅馬がある

生まれ年の地支か日支がどの三合に属するかを見れば、自分の駅馬がわかります(申子辰は寅、寅午戌は申、巳酉丑は亥、亥卯未は巳)。その字が自分の四柱に実際にあれば「駅馬を持って生まれた」ことになります。実測では約 36.7% の人がそうで、珍しくはありません。移動しやすく、動き回る仕事に向くことを表しますが、必ず海外へ出るという意味ではありません。

二、四馬地が二つ以上ある

寅・申・巳・亥は四季それぞれの最初の月で、古くは四生の地、また四馬地と呼ばれ、勢いが外へ向かい、動きと変化をつかさどります。四つの地支のうち二つ以上あると、命式全体が「前へ進む」リズムを帯びます。

四馬地の数割合
0 個19.8%
1 個39.3%
2 個29.8%
3 個以上11.0%

三、年・月・日柱のあいだの冲

年柱は家系と生まれ、月柱は育った環境、日柱は自分自身を見ます。年支が月支を冲する、または月支が日支を冲すると、古典では「離祖(りそ)」と言い、生まれ育った環境とのあいだに引っ張り合いがあって、早くに家を出たり、よその土地で身を立てたりしやすいとされます。実測では約 16.0% の人がこの構造を持っています。家族と不仲という意味ではなく、生活の中心が生まれた土地にない傾向を示すものです。

三つを合わせて見る

当てはまる動きの象の数割合どんな傾向か
037.7%一つの土地に根を張り、積み上げるのに向く
137.0%外へ向かう傾向はあるが、強くはない
219.1%環境が変わっても、出張や海外赴任でもよくなじむ
36.1%じっとしていられず、外へ出たほうがうまくいく

晴香さん:三つの動きの象がすべてそろう

晴香さん|1989年12月6日 酉の刻(17〜19時)生まれ・女性

年柱己巳
月柱乙亥
日柱・日干庚子
時柱乙酉
  1. 命式の土台:晴香さんは日干が庚金で身弱(みじゃく)。喜ぶ五行は 土金火、忌む五行は 水木。亥の月(初冬)の生まれで、命式全体が冷えています。
  2. 駅馬:年支の巳は巳酉丑に属するので駅馬は亥。月支がちょうど亥です。
  3. 四馬地:年支の巳と月支の亥で二つ。
  4. 冲:年支の巳と月支の亥が冲。
  5. どう生かすか:こういう命式なら、無理に一か所にとどまる必要はありません。出張や海外赴任、地域をまたぐ仕事は、彼女にとってむしろ流れに乗る形です。海外に出なくても、環境をよく変え、さまざまな人と接するのが合っています。

総論の明さんと比べると、彼は三つとも当てはまらず、一つの土地に根を張るほうが向いています。どちらがよいということではなく、合う暮らしのリズムが違うだけです。

動きたがる命式のエネルギーをどう使うか

正直なひとこと:四柱推命が示すのは傾向。引っ越すかどうかは暮らしの決断です

海外へ出るか、どこへ引っ越すかを本当に左右するのは、仕事、ビザや在留資格、家族、貯金、言葉です。四柱推命にできるのは、生まれつき動きたがる性質か、どんな環境だと暮らしやすいか、どの年に移動が起きやすいかを知らせて、判断材料を一つ増やすことです。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたもので、移住・お金・法律の専門家の助言の代わりにはなりません。

あなたの命式に動きの象はいくつ?

生年月日と性別を入れると、駅馬を持っているか、四馬地がいくつあるか、柱どうしに冲があるか、そして今後 10 年のどの年に移動が起きやすいかがわかります。

命式の動きの象のよくある質問

四馬地とは何ですか?

寅・申・巳・亥は四季それぞれの最初の月で、古くは四生の地、また四馬地と呼ばれ、勢いが外へ向かい、動きと変化をつかさどります。四柱の地支に二つ以上あると、命式全体が動きたがる傾向になります。

年柱と月柱が冲していると、家族と不仲になりますか?

なりません。年と月、または月と日の柱の冲を古典では「離祖」と言い、生活の中心が生まれた土地にない傾向、早くに家を出たりよその土地で身を立てたりしやすいことを指します。家族との仲のよし悪しとは直接関係ありません。

三つの動きの象が一つもなければ、海外には行けませんか?

行けます。約 37.7% の人は三つとも当てはまらず、命式が特に背中を押していないというだけです。海外へ出るかどうかは、最後は仕事、家族、そして本人の気持ちしだいです。