観音霊籤 第96番(上籤)
「高くそびえる宝塔は、ただものではない」――第96番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。
籤詩の原文
巍巍寶塔不尋常
八面玲瓏盡放光
勸汝志心勤頂禮
天龍擁護降千祥
現代語訳(本サイト訳):
高くそびえる宝塔は、ただものではない
八方どこから見ても美しく、光を放つ
どうか志す心で、まめに礼拝しなさい
天竜が守り、千の吉祥が降りてくる
| 籤番号 | 等級 | 宮 | 典故 |
|---|---|---|---|
| 第96番 | 上籤 | 戌宮 | 竇燕山、善を積む(竇燕山積善) |
典故の解説:燕山の竇禹鈞は心を入れ替えて善行に励み、五人の息子がみな科挙に及第しました。『三字経』にも詠まれた話です。
もう一つの版
観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「巍峨寶塔不尋常,八面玲瓏盡放光,勸君立志勤頂禮,作善蒼天降福祥」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。
詩意と解曰
詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。
| 項目 | 原文 | 現代語訳 |
|---|---|---|
| 詩意 | 此卦福德現身之象。凡事大吉利也。 | 福徳が姿を現す象。何ごとも大吉で利がある。 |
| 解曰 | 這些福份。眾人皆有。不用心忙。福德前定。 | こうした福分は、誰にでもある。心をせかすことはない。福徳はあらかじめ定まっている。 |
聖意(問いごとの答え)
聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。
| 尋ねたこと | 原文 | 意味 |
|---|---|---|
| 家庭・住まい | 許願 | 願を掛ける |
| 自分自身 | 許經 | 読経を誓う |
| 金運 | 正勝 | 正面から勝つ |
| 取引・商売 | 大吉 | 大吉 |
| 結婚 | 好合 | 仲むつまじい |
| 妊娠・出産 | 喜 | 喜びごと |
| 旅先・離れている人 | 動 | 動きがある |
| 田畑・養蚕 | 平穩 | 平穏 |
| 家畜 | 欠利 | 利が少ない |
| 人探し | 遇 | 会える |
| 訴訟 | 和 | 和解する |
| 引っ越し | 吉 | 吉 |
| 失せ物 | 見 | 見つかる |
| お墓 | 平 | 平穏 |
聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。
読み解き
高くそびえる宝塔が八方に光を放っています。心を込めて礼拝すれば、天竜が守ってくれ、吉祥が訪れます。
ヒント:敬う心を持ち、地に足をつけていれば、福はおのずとやって来ます。
これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。
台湾の廟での観音籤の引き方
- 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
- 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
- もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
- 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。
よくある誤解
下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。
下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。
同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。
習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。
おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
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観音霊籤 第96番のよくある質問
観音霊籤の第96番は吉ですか、凶ですか?
籤紙の等級は上籤で、戌宮に属し、典故は「竇燕山、善を積む」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。
観音霊籤の第96番には何と書いてありますか?
原文は 「巍巍寶塔不尋常,八面玲瓏盡放光,勸汝志心勤頂禮,天龍擁護降千祥」。現代語訳すると「高くそびえる宝塔は、ただものではない。八方どこから見ても美しく、光を放つ。どうか志す心で、まめに礼拝しなさい。天竜が守り、千の吉祥が降りてくる」となります。
観音霊籤の第96番はどういう意味ですか?
高くそびえる宝塔が八方に光を放っています。心を込めて礼拝すれば、天竜が守ってくれ、吉祥が訪れます。ヒント:敬う心を持ち、地に足をつけていれば、福はおのずとやって来ます。