観音霊籤 第90番(上籤)
「ある朝ふいに、一通の知らせが天子の階(きざはし)から届く」――第90番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。
籤詩の原文
忽朝一信天下墀
寶貝船裝滿載歸
若問前程成底事
始終應得貴人提
現代語訳(本サイト訳):
ある朝ふいに、一通の知らせが天子の階(きざはし)から届く
宝を積んだ船が、満載で帰ってくる
前途がどうなるかと問うなら
始めから終わりまで、貴人の引き立てがある
| 籤番号 | 等級 | 宮 | 典故 |
|---|---|---|---|
| 第90番 | 上籤 | 酉宮 | 葦佩、仙人に出会う(葦佩遇仙) |
典故の解説:葦佩という男が仙人に出会い、思いがけない幸運を手にしたという民話です。
もう一つの版
観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「忽言一信向天飛,泰山寶貝滿船歸,若問路途成好事,前頭仍有貴人推」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。
詩意と解曰
詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。
| 項目 | 原文 | 現代語訳 |
|---|---|---|
| 詩意 | 此卦功名成就之象。凡事宜進大吉也。 | 功名が成就する象。何ごとも進むのがよく大吉。 |
| 解曰 | 若問功名。前有貴人。更添喜氣。財祿豐盈。 | 功名を問うなら、前に貴人がいる。喜びがさらに加わり、財も禄も豊か。 |
聖意(問いごとの答え)
この籤の聖意は項目に分かれておらず、全体としての断語が一つだけあります。「此籤諸事佳吉,求之順遂。」――この籤は何ごとも吉。求めれば順調にかなう。
読み解き
ふいによい知らせが届き、宝の船が満載で帰ってきます。前途を問えば、始めから終わりまで引き立ててくれる人がいます。
ヒント:チャンスが来たらつかみましょう。遠慮しないこと。
これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。
台湾の廟での観音籤の引き方
- 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
- 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
- もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
- 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。
よくある誤解
下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。
下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。
同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。
習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。
おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
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観音霊籤 第90番のよくある質問
観音霊籤の第90番は吉ですか、凶ですか?
籤紙の等級は上籤で、酉宮に属し、典故は「葦佩、仙人に出会う」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。
観音霊籤の第90番には何と書いてありますか?
原文は 「忽朝一信天下墀,寶貝船裝滿載歸,若問前程成底事,始終應得貴人提」。現代語訳すると「ある朝ふいに、一通の知らせが天子の階(きざはし)から届く。宝を積んだ船が、満載で帰ってくる。前途がどうなるかと問うなら。始めから終わりまで、貴人の引き立てがある」となります。
観音霊籤の第90番はどういう意味ですか?
ふいによい知らせが届き、宝の船が満載で帰ってきます。前途を問えば、始めから終わりまで引き立ててくれる人がいます。ヒント:チャンスが来たらつかみましょう。遠慮しないこと。