観音霊籤 第7番(下籤)
「あくせく駆け回り、幾重もの危険」――第7番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。
籤詩の原文
奔波役役重重險
帶水拖泥又渡山
更慮他方求別用
千山萬水未能還
現代語訳(本サイト訳):
あくせく駆け回り、幾重もの危険
泥水を引きずりながら、また山を越える
さらに他所で別の道を求めようとすれば
千の山、万の川を隔てて帰れなくなる
| 籤番号 | 等級 | 宮 | 典故 |
|---|---|---|---|
| 第7番 | 下籤(上籤とする版もある) | 丑宮 | 蘇娘、難を逃れる(蘇娘走難) |
典故の解説:民間の芝居に伝わる話で、蘇という姓の女性が故郷を追われ、苦難の中をさまよった末にようやく帰ることができたというものです。
もう一つの版
観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「奔波阻隔重重險,帶水拖坭去度山,更望他鄉求用事,千鄉萬里未回還」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。
詩意と解曰
詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。
| 項目 | 原文 | 現代語訳 |
|---|---|---|
| 詩意 | 此卦拖泥帶水之象。凡事守舊則吉也。 | 泥水を引きずる象。何ごとも今のままを守れば吉。 |
| 解曰 | 退身可得。進步為難。只宜守舊。莫望高攀。 | 退けば得られ、進むのは難しい。ただ今のままを守り、高望みはしないこと。 |
聖意(問いごとの答え)
聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。
| 尋ねたこと | 原文 | 意味 |
|---|---|---|
| 家庭・住まい | 不利 | 不利 |
| 自分自身 | 祈福 | 福を祈る |
| 金運 | 秋冬吉 | 秋冬によい |
| 取引・商売 | 平平 | 可もなく不可もなく |
| 結婚 | 祈福 | 福を祈る |
| 妊娠・出産 | 祈福 | 福を祈る |
| 旅先・離れている人 | 阻 | 妨げがある |
| 田畑・養蚕 | 不利 | 不利 |
| 家畜 | 不利 | 不利 |
| 人探し | 難 | 難しい |
| 訴訟 | 虧 | 損をする |
| 引っ越し | 吉 | 吉 |
| 失せ物 | 不見 | 見つからない |
| お墓 | 不利 | 不利 |
聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。
読み解き
奔走しても泥にまみれ、道中は危険だらけです。よその土地で別の道を探そうとすると、しばらく引き返せなくなるおそれがあります。
ヒント:今はあるものを守るほうが安全です。遠くへ移ったり鞍替えしたりは急がないで。
これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。
台湾の廟での観音籤の引き方
- 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
- 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
- もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
- 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。
よくある誤解
下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。
下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。
同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。
習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。
おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
籤の次は、あなた自身の命式を
生年月日を入力するだけで、四柱推命の命式を無料で出せます。五行のバランスや通変星がわかります。
観音霊籤 第7番のよくある質問
観音霊籤の第7番は吉ですか、凶ですか?
籤紙の等級は下籤(上籤とする版もある)で、丑宮に属し、典故は「蘇娘、難を逃れる」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。
観音霊籤の第7番には何と書いてありますか?
原文は 「奔波役役重重險,帶水拖泥又渡山,更慮他方求別用,千山萬水未能還」。現代語訳すると「あくせく駆け回り、幾重もの危険。泥水を引きずりながら、また山を越える。さらに他所で別の道を求めようとすれば。千の山、万の川を隔てて帰れなくなる」となります。
観音霊籤の第7番はどういう意味ですか?
奔走しても泥にまみれ、道中は危険だらけです。よその土地で別の道を探そうとすると、しばらく引き返せなくなるおそれがあります。ヒント:今はあるものを守るほうが安全です。遠くへ移ったり鞍替えしたりは急がないで。