観音霊籤 第56番(中籤)

「谷川は細く石は粗く、水音が響く」――第56番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

澗小石粗流水響

力勞撐駕恐損傷

路須指出前江去

風靜潮平儘不妨

現代語訳(本サイト訳):

谷川は細く石は粗く、水音が響く
力を込めて舟を操れば、傷つくおそれがある
進む道を示して、前の大河へ出ていけば
風が静まり潮も平らで、何の心配もない
籤番号等級宮典故
第56番中籤丑宮安禄山、謀反する(祿山謀反)

典故の解説:安禄山は唐の玄宗に重用された将軍でしたが、755 年に反乱を起こし、唐を滅亡寸前まで追い込みました。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「灘小石溪流水響,風清明月貴人忙,路須借問何方去,莫取林中花草香」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦船行小灘之象。凡事有貴人助也。舟が浅い瀬を行く象。何ごとも貴人の助けがある。
解曰營謀用事。勞心費力。守舊待時。凡事大吉。計画して事を運ぶには、心を砕き力を費やす。今のままを守って時を待てば、何ごとも大吉。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい安穏やか
自分自身吉吉
金運中平ふつう
取引・商売利よい
結婚遂思いどおり
妊娠・出産男男の子
旅先・離れている人至戻ってくる
田畑・養蚕秋利秋によい
家畜損損が出る
人探し至来る・戻る
訴訟有理理はこちらにある
引っ越し吉吉
失せ物帶連れ去られる
お墓宜修手入れが必要

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

谷川は細く、石はごつごつして水音も激しく、舟を操るのに骨が折れてけがも心配です。大河へ出る道を見つければ、風も波も静かで恐れることはありません。

ヒント:まず正しい方向を見つけてから、力を入れましょう。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第55番 次の籤:第57番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第56番のよくある質問

観音霊籤の第56番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は中籤で、丑宮に属し、典故は「安禄山、謀反する」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第56番には何と書いてありますか?

原文は 「澗小石粗流水響,力勞撐駕恐損傷,路須指出前江去,風靜潮平儘不妨」。現代語訳すると「谷川は細く石は粗く、水音が響く。力を込めて舟を操れば、傷つくおそれがある。進む道を示して、前の大河へ出ていけば。風が静まり潮も平らで、何の心配もない」となります。

観音霊籤の第56番はどういう意味ですか?

谷川は細く、石はごつごつして水音も激しく、舟を操るのに骨が折れてけがも心配です。大河へ出る道を見つければ、風も波も静かで恐れることはありません。ヒント:まず正しい方向を見つけてから、力を入れましょう。