観音霊籤 第44番(中籤)

「好敵手と碁を打つなら、手の内を隠すこと」――第44番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。

籤詩の原文

棋逢對手要藏機

黑白盤中未決時

到底欲知誰勝負

須教先著相機宜

現代語訳(本サイト訳):

好敵手と碁を打つなら、手の内を隠すこと
白と黒の盤上で、まだ勝負がつかぬうち
結局どちらが勝つかを知りたいなら
先手を打って、機に応じることだ
籤番号等級宮典故
第44番中籤戌宮姜維と鄧艾、陣を競う(姜維鄧艾鬥陣)

典故の解説:三国時代の終わり、蜀の姜維と魏の鄧艾は好敵手として、何度も互いの裏をかこうとしました。

もう一つの版

観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「棋逢敵手著相宜,黑白盤中未決時,皆因一著知勝敗,須教自有好推宜」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。

詩意と解曰

詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。

項目原文現代語訳
詩意此卦棋逢敵手之象。凡事用機關則吉也。碁で好敵手に会う象。何ごとも策を用いれば吉。
解曰欲求心事。恰如圍棋。到底勝利。宜用心機。心の願いをかなえたいなら、まるで囲碁のよう。最後には勝つ。頭を使うのがよい。

聖意(問いごとの答え)

聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。

尋ねたこと原文意味
家庭・住まい大利大いに利あり
自分自身平穩平穏
金運遂思いどおり
取引・商売利よい
結婚未合まだ合わない
妊娠・出産女女の子
旅先・離れている人阻妨げがある
田畑・養蚕平平穏
家畜損損が出る
人探し阻妨げがある
訴訟宜和和解がよい
引っ越し守舊現状を守る
失せ物空なくなる
お墓守舊現状を守る

聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。

読み解き

好敵手と碁を打つように、まだ勝負はついていません。手の内を隠し、先手を打つことが大切です。

ヒント:一手先まで考え、機先を制してから動きましょう。

これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。

台湾の廟での観音籤の引き方

  1. 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
  2. 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
  3. もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
  4. 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。

一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。

よくある誤解

下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。

下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。

同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。

習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。

前の籤:第43番 次の籤:第45番

おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です

籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。

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観音霊籤 第44番のよくある質問

観音霊籤の第44番は吉ですか、凶ですか?

籤紙の等級は中籤で、戌宮に属し、典故は「姜維と鄧艾、陣を競う」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。

観音霊籤の第44番には何と書いてありますか?

原文は 「棋逢對手要藏機,黑白盤中未決時,到底欲知誰勝負,須教先著相機宜」。現代語訳すると「好敵手と碁を打つなら、手の内を隠すこと。白と黒の盤上で、まだ勝負がつかぬうち。結局どちらが勝つかを知りたいなら。先手を打って、機に応じることだ」となります。

観音霊籤の第44番はどういう意味ですか?

好敵手と碁を打つように、まだ勝負はついていません。手の内を隠し、先手を打つことが大切です。ヒント:一手先まで考え、機先を制してから動きましょう。