観音霊籤 第42番(上籤)
「主の恩恵は、果てしなく行き渡る」――第42番はこう始まります。下に籤詩の原文、全文の現代語訳、典故の解説、聖意(問いごとの答え)、そして読み解きのヒントを載せています。
籤詩の原文
君垂恩澤潤無邊
覆禱祈禳沒黨偏
一切有情皆受用
均沾樂利得週全
現代語訳(本サイト訳):
主の恩恵は、果てしなく行き渡る
祈りも祓いも、どこにも偏りがない
命あるものはみな、その恵みを受け
等しく楽しみと利益にあずかり、欠けるところがない
| 籤番号 | 等級 | 宮 | 典故 |
|---|---|---|---|
| 第42番 | 上籤 | 酉宮 | 目連、母を救う(目蓮救母) |
典故の解説:仏弟子の目連(目犍連)は地獄に下り、苦しむ母を救いました。日本のお盆(盂蘭盆会)の由来として知られる話です。
もう一つの版
観音籤には広く流布した二系統の字句があり、この籤のもう一つの版は 「君皇聖后終為恩,復待祈禳無損增,一切有情皆受用,人間天上得期亨」 です。ところどころ字は違いますが、意味は上の版とほぼ同じです。
詩意と解曰
詩意(しい)はその籤の「象(しょう)」をひとことで示し、解曰(かいえつ)は四字句を連ねた短い評です。
| 項目 | 原文 | 現代語訳 |
|---|---|---|
| 詩意 | 此卦天垂恩澤之象。凡事成就大吉也。 | 天が恵みを垂れる象。何ごとも成就して大吉。 |
| 解曰 | 天皇降恩。始終莫忘。晨昏禮念。可宜燒香。 | 天の恵みが降りる。始めも終わりも忘れないこと。朝夕に礼拝し、香を焚くとよい。 |
聖意(問いごとの答え)
聖意(せいい)は、問いの種類ごとに短い答えを示したものです。自分が尋ねたことに当たる行を見てください。
| 尋ねたこと | 原文 | 意味 |
|---|---|---|
| 家庭・住まい | 祈福 | 福を祈る |
| 自分自身 | 冬吉 | 冬によい |
| 金運 | 未有 | まだない |
| 取引・商売 | 成 | 成る |
| 結婚 | 中吉 | まずまずよい |
| 妊娠・出産 | 平安 | 無事 |
| 旅先・離れている人 | 動 | 動きがある |
| 田畑・養蚕 | 中平 | ふつう |
| 家畜 | 中平 | ふつう |
| 人探し | 見 | 見つかる |
| 訴訟 | 勝 | 勝つ |
| 引っ越し | 守舊 | 現状を守る |
| 失せ物 | 空 | なくなる |
| お墓 | 安 | 穏やか |
聖意にはもともと「疾病」の項目がありますが、本サイトでは載せていません。体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。
読み解き
天の恵みは偏りなくすべてを照らし、みなが恩恵を受けて、物事は欠けることなくまとまります。
ヒント:感謝の心を持ってこそ、よい運がとどまります。
これは字面から読み取った本サイトの解説です。ご自身の問いにどう当てはまるかは、籤を引いた廟の解籤に従ってください。
台湾の廟での観音籤の引き方
- 線香をあげ、観音菩薩に自分の名前・生年月日・住所を告げてから、尋ねたいことを一つはっきり伝えます。
- 三日月形の木片二つ一組の「ポエ」(筊杯)を投げて、籤を引いてよいかを伺います。平らな面と丸い面が一つずつ出れば「聖杯」(聖筊)で、許しが出たしるしです。それから竹の筒を振って、番号のついた籤棒を一本引きます。
- もう一度ポエを投げて、その一本でよいかを確かめます。聖杯が三回続けて出たら確定、という廟が多く、出なければ引き直します。
- 同じ番号の籤紙をもらい、まず詩全体の意味を読み、それから「聖意」のうち自分の問いに当たる項目を見ます。わからなければ廟の方に解籤をお願いできます。
一度に尋ねるのは一つだけ。問いが具体的なほど、籤の意味を当てはめやすくなります。
よくある誤解
下籤を引いたら、その件は必ずうまくいかない。
下籤はたいてい「いったん止まる」「今あるものを守る」「やり方を変える」ための合図です。同じ詩でも、問う内容によって意味は変わります。
同じことを、上籤が出るまで何度でも引き直してよい。
習わしでは一つの件につき一度だけ引きます。迷いが残るなら廟の方に解籤を頼むか、しばらく時間をおいてから改めて尋ねましょう。
おことわり:籤は信仰であり、現代語訳と解説は本サイトの読み方です
籤詩の原文・詩意・解曰・聖意は、台湾のサイト「解籤閣」がまとめた観音籤百首に拠り、ほかの二つの資料と一首ずつ照合しています。廟によって字句や等級が少しずつ異なります。現代語訳と解説は、本サイトが字面から読み取ったもので、廟の正式な解籤ではありません。実際の解釈は、籤を引いた廟や解籤の係の方にお尋ねください。法律・医療・お金の問題は専門家に相談し、体調がすぐれないときは医療機関を受診してください。本サイトの内容は参考・娯楽を目的としたものです。
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観音霊籤 第42番のよくある質問
観音霊籤の第42番は吉ですか、凶ですか?
籤紙の等級は上籤で、酉宮に属し、典故は「目連、母を救う」です。日本のおみくじの大吉・凶とは付け方が違うので、等級より詩全体の意味を見てください。
観音霊籤の第42番には何と書いてありますか?
原文は 「君垂恩澤潤無邊,覆禱祈禳沒黨偏,一切有情皆受用,均沾樂利得週全」。現代語訳すると「主の恩恵は、果てしなく行き渡る。祈りも祓いも、どこにも偏りがない。命あるものはみな、その恵みを受け。等しく楽しみと利益にあずかり、欠けるところがない」となります。
観音霊籤の第42番はどういう意味ですか?
天の恵みは偏りなくすべてを照らし、みなが恩恵を受けて、物事は欠けることなくまとまります。ヒント:感謝の心を持ってこそ、よい運がとどまります。